藤澤郷学所済美館跡について

藤澤郷学所済美館跡 兼業主夫目線

    こんにちは。藤沢市に住むホームページコンサルタント永友事務所の永友一朗です。

    今日は「藤澤郷学所済美館跡について」というブログです。

    藤沢市立藤沢小学校の脇に「藤澤郷学所済美館跡」というスペースがあります。
    このすぐ向かい側の「さわやか児童クラブ」に息子たちが通っていましたので、このスペースには馴染みがあります。今回は、この「藤澤郷学所済美館跡」について記したいと思います。

    藤澤郷学所済美館跡の歴史

    そもそも「藤澤郷学所済美館」とは、明治3年(1870年)、大久保町名主である堀内家が設立した、いわば「学校」です。名主堀内悠久(とうひさ)氏の子である郁之助氏が設立したそうです。
    ※このあたりの謂れについては、現在の済美館(藤沢公民館分館)入口の説明版に記されています

    堀内家は玉縄城北条氏家老の家柄で、江戸期には宿場の本陣を任されていました。藤澤郷学所済美館跡はもともと、堀内家の菩提寺である光顕寺(こうけんじ)があった場所だそうです。現在でも堀内家の墓があります。

    正中2年(1325年):遊行4代呑海、藤沢に清浄光院(遊行寺)を創建
    慶長元年(1596年)頃:徳川将軍の宿泊施設「藤沢御殿」が設置
    慶長6年(1601年):東海道藤沢宿が設置
    寛永11年(1634年)頃:「藤沢御殿」が廃止
    寛永12年(1635年):参勤交代制が制度化。本陣・脇本陣が設置
    延享2年(1745年):類焼のため堀内本陣を廃業
    明治3年(1870年):本陣・脇本陣が廃止、藤澤郷学所済美館設立
    明治5年(1872年):成美学舎(現・藤沢市立藤沢小学校)設立
    明治20年(1887年):国鉄東海道線横浜-国府津間が開通、藤沢停車場(現・藤沢駅)が開設

    藤澤郷学所済美館跡の見どころ

    もともと、このあたりの丘は「天神山」と呼ばれていたようです。山というだけあって、藤澤郷学所済美館跡は小高い丘の上にあります。

    周囲は静かで、木々に囲まれています。現時点ではベンチやトイレ、遊具などがあるわけではなく、遊歩道のようなものがあるのみです。

    なお、この藤澤郷学所済美館跡は、「藤沢今昔・まちなかアートめぐり」というイベントでも使われることがあるようです。個人的にアートが好きで、この藤澤郷学所済美館跡で行われた展示も見に来たことがあります。

    藤澤郷学所済美館跡へのアクセス

    藤澤郷学所済美館跡に行くには、大きく2つのルートがあります。

    (1)藤沢宿の国道467号線から南下するルート

    国道467号線の「石曾根」さんと新聞販売店さんの間の道(藤沢市道129号線)を緩やかに上っていくルートです。国道467号線からは、徒歩で3~4分あれば着くでしょう。
    後述する入町厄神社のあたりで「この道で合っているのかな」と不安になると思いますが、合っています。

    なお入町厄神社のあたりで二股に分かれますが、右側に進んでください。ここで左側に行くと神奈川県道30号線(箱根駅伝の走路)に出てしまいます。

    ▲ここで右手方向に進みます

    (2)吉野町通り線から藤沢小学校正門脇を行くルート

    かなり渋いルートだと思いますが、藤沢宿の永勝寺、常光寺などのお寺様や「さつまや本店」さんなど食事処、和菓子の「豊島屋本店」さんなどを経て行く際には適したルートだと思います。

    豊島屋本店さんから徒歩4~5分ほどかと思います。

    藤澤郷学所済美館跡の様子

    藤澤郷学所済美館跡に到着すると、立て看板が見えてきます。

    「光顕寺・藤沢郷学所済美館跡」
    平成一五年十一月
    文部科学大臣秘書官 中内 セツ子

    と記載されています。

    中のスペースに上っていく途中の法面に、器のかけらが散見されます。この場所にあった光顕寺、あるいは藤沢郷学所済美館で使われた器なのでしょうか。往時がしのばれます。

    ▲登りきったところ
    ▲不法投棄禁止!
    ▲大きな木が見守ります
    ▲一番奥から入口方向を見る

    この藤澤郷学所済美館跡は「小山にぽっかりと空いた空間」のようなスペースですが、北東方向に目を向けると、遊行寺や藤嶺学園のグラウンドが見えました。

    なお、この藤澤郷学所済美館跡はこの場所で「行き止まり」になっていて、藤沢宿方向に”抜けられる”わけではありません。

    藤澤郷学所済美館跡の近くのスポット

    藤澤郷学所済美館跡自体には「何もない」のですが、周囲には見どころもあります。

    (1)入町厄神社

    とてもこじんまりとした社ですが、春には黄色いヤマブキが目を楽しませてくれます。

    (2)藤沢小学校正門

    大谷石の門です。上記でご説明した「吉野町通り線から藤沢小学校正門脇を行くルート」を行くと、明治大正昭和の子供たちがこの門を目指して坂を上った様子が目に浮かんでくると思います。
    当然ですがこの門の中には入らず、左手にある脇道を進むと、「さわやか児童クラブ」がすぐ見えてきます。その向かい側が藤澤郷学所済美館跡になります。

    藤澤郷学所済美館跡散策の注意点

    この近辺は木々に囲まれていますので、梅雨時期から秋にかけて蚊が非常に多いです。気になるかたは虫除けスプレーなどを利用したほうが良いでしょう。

    今日は「藤澤郷学所済美館跡について」というブログでした。いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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    「中小企業Web活用に特化した」「わかりやすい」コンサルタントとしてホームページコンサルティング、セミナー講師、執筆、審議会委員等を務めています。
    またソーシャルメディア(SNS)リスク・コンプライアンス研修講師としてビールメーカー様/マスコミ関連企業様/交通インフラ系企業労組様/化学メーカー様などにご用命いただき社員研修の講師を務めています。

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