コロッケそばにコロッケ単品をトッピングするとどうなるか?

コロッケそばにコロッケ単品をトッピング 兼業主夫目線

     

    私は「コロッケそば」が大好きです。

    コロッケそばとは、駅蕎麦(駅の立ち食いソバ)で、温かいそばにコロッケが乗ったそばのことです。

    コロッケそばに地域性があるかどうか分かりません。しかし、神奈川で生まれ育った私には、特に「大船軒」のコロッケそばは最強のランチです。

    皆さんは、コロッケそばを食べるときは、何から食べますか?

    そば?

    おつゆ?

    コロッケ?

    薬味のネギからいく人はいないよね?(タメ口)

    私はまずそばからいきます。だってそばを食べに来たんだもの。

    そばを、ひと口。いやふたくちかな(どっちでもいい)。その後、いよいよ、コロッケですよ。

    コロッケそばを将棋で例えると、そばは「歩」で、コロッケは「飛車」ですよ。感覚的に。

    歩の後、いよいよ飛車の登場です。

    コロッケをパクつきます。この時点では、コロッケはまだあまり湿り気を帯びていません。

    すなわち、もともとのコロッケの姿のまま、味わえるわけです。

    コロッケ第一波を終えて、そば、そば、つゆ、そば。

    またこのあたりでコロッケに行きたくなる。

    でも我慢して、そば。この”我慢そば”が最高に美味い。

    で、いよいよコロッケですよ。

    先程のコロッケ第一波で、コロッケ長辺の突起部分を攻めているので、歯形に沿って、コロッケの突起が2つに増えているはずです。

    この、右突起からいく。次に、左突起。

    で、この時点で、コロッケ氏はけっこう湿り気を帯びていて、箸で持ち上げるのがやや困難になってきます。

    でも、ここからが本当のコロッケそばなんです。

    この、合計3くちを終了したコロッケ。始めの半分くらいになったころっけを、そばつゆに浸しておきます。

    置くんじゃない。あえて”浸す”。これが、正しいコロッケそばの流儀ではないでしょうか。

    このあと蕎麦を攻めていきますと、次第にコロッケが瓦解していきます。

    グズグズになって参ります。

    この、「まだ、箸でつまめるのか?ダメか?どうなのか?」というモヤモヤが、コロッケそばの最大の醍醐味です。

    モヤモヤ自体が将棋の王将です。

    このための歩であり飛車であります。

    で、そんなことを考えていますと、確実に、コロッケが台無しな感じになっていきます。

    もののあわれ、です。

    ではもう、コロッケはダメなのか?ダメ人間か?

    そうではありません。姿を変えたコロッケは、つゆに混然とし、ポタージュ的なオマージュになって参ります。

    このオマージュ的ポタージュを、飲む。

    これがコロッケそばの「王手」になります。

    このぐじゅぐじゅっとした「コロッケ入りつゆ」のための、そばでありおつゆです。

    前置きが長くなりましたが、あまりにもコロッケそばが好きなので、

    コロッケそばにコロッケ単品をトッピングするとどうなるか?

    と思い、やってみました。(@濱そば 大船店)



    コロッケそばにコロッケ単品をトッピング

    なんということでしょう。仮面ライダーのようになりました。

    で、実食。

    浸透圧(笑)の関係か?2個あるのでおつゆが間に合わないのか?分かりませんが、コロッケの瓦解がなかなか始まらないんですね。

    こうなると、コロッケとおつゆのはあもにぃが無くなって、なんというか冗長な感じになってしまいました。

    俺は、そばと、コロッケを、別々に食している。そんな感じになってしまいました。

    結論:コロッケそばにコロッケ単品をトッピングすると、コロッケそば本来の価値が低減する

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