4月など春や年度初めに「SNSコンプライアンスリスク研修(SNSマナー講習会)」を行う企業様も多いことと思います。
SNSの利用注意点を新人(新入社員、新任職員)に分かりやすく説明するには、どうしたらよいでしょうか?SNSコンプライアンス注意点のポイントは2つあります。
ひとつ目は「個人でのSNS利用」と「業務でのSNS利用」を分けて説明することです。
一般的には「業務でのSNS利用」時のみ注意すればよいと思われがちなのですが、「個人でのSNS利用」時のうっかりとした発言で、その新入社員さんの会社名が分かり(推測され)、炎上につながることがあります。
つい先日も、とある企業の新入社員さんがInstagram(インスタグラム)に辞令書を掲載して話題(軽い炎上)になったコンプライアンス違反事例がありました。
この場合も、業務命令として(つまり業務の一環として)インスタグラムを活用して炎上したわけではなく、社会人としての(一個人としての)投稿から、
「就業規則(守秘義務等)違反では」
「会社の社判(印影)が偽造される恐れがあるのでは」
という点等が新聞に載り、そこから派生してテレビ番組で取り上げられ、そのことがTwitter等で話題になって「軽い炎上」状態になったわけです。
つまり「個人でのSNS利用」時にも注意が必要であることを、SNSコンプライアンス違反事例をもとに説明する必要があります。
二つ目は、仮に炎上状態になったときは、会社や周囲に迷惑をかけるだけでなく、その投稿した本人がダメージを負ってしまうことを説明することです。
この場合の「ダメージ」とは、法的責任(民事、刑事)を負う可能性、社会的責任(退学や降格等)を負う可能性、またネット上で叩かれ続ける(ネット私刑)可能性です。
つまり新入社員に「他でもない、『あなた』のためにSNSコンプライアンス・リスク研修を行っているのですよ」という趣旨を説明し、SNSマナー研修を「自分を守るため」として理解いただくことが大切です。
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